Andrew Balio

アンドリュー・バリオ(トランペット奏者)プロフィール:
オーケストラのトランペット奏者アンドリュー・バリオはユーリ・テミルカーノフが2002
年、ボルチモア交響楽団の音楽監督に就任以来、彼の指名により同楽団の首席奏者を務め
、1993年にはズービン・メータの指名によりイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団の首
席奏者を務めている。最近ではノートルダム大学で録音され、デロス・レコード(Delos
Records)よりリリースされたトランペットとオルガンによるアルバム、J.S.バッハ《ただ
神にのみ栄光》(Soli Deo Gloria)がグラミー賞にノミネートされるなど、各方面で高く評価
されている。
バリオは少年時代よりソリストとして活躍し、15歳で彼の出身地であるウィスコンシン州
を拠点に活動するミルウォーキー交響楽団とハイドンのトランペット協奏曲でデビューを
飾る。そして長年に渡りズービン・メータ、マリオ・ヴェンツァーゴ、ギュンター・ヘル
ビヒ、ユーリ・テミルカーノフ、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー、ハンヌ・リント
ゥ、マルクス・シュテンツ、ベルクマン、そしてマッギガンら著名な指揮者たちのもと、
欧米、アジアの主要なオーケストラと共演、2013年には指揮者コンスタンティン・オルベ
リアンとモスクワ室内管弦楽団との共演によりカーネギーホールでソロ・デビューを果た
し、彼のキャリアにおける重要なマイルストーンとなった。2012年、ナクソス・レコード
よりサンクト・ペテルブルク交響楽団との共演によるヴァインベルクのトランペット協奏
曲が発売され、これが彼にとって初のソロ・アルバムである。これを皮切りにその後も彼
のレパートリーを録音するため、様々なプロジェクトが現在進行中である。最近の録音で
はヴァシリー・ペトレンコ指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団によるスクリャービン
の《法悦の詩》でソロ・パートを務めている。
近年はシカゴ交響楽団や香港フィルハーモニー管弦楽団の客演首席トランペット奏者とし
て活躍、2014-15年のシーズンではヴァシリー・ペトレンコ指揮によるオスロ・フィルハ
ーモニー管弦楽団で首席奏者を務め、1990年から1993年まではメキシコ国立交響楽団の首
席奏者を、1999-2000年シーズンではベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者も
兼任している。

30年以上に渡り世界各地で後進の指導にも積極的にあたり、プロ奏者の技術向上に大いに
貢献している。アメリカ・カトリック大学ローマ校の講師でもあり、ヨーロッパ、アジア
、南米でマスター・クラスを開催し幅広く活動している。特に最近アメリカで国立オーケ
ストラ研究所とカーネギーホールとの共同プロジェクトとしてマイケル・ティルソン・ト
ーマスとともにカーネギーホールのナショナル・ユース・オーケストラの講師を務めてい
る。カーティス音楽院、ニューヨークのニュースクール大学、マンハッタン音楽院、桐朋
学園大学、デンマーク王立音楽大学、ヘルシンキ音楽院、ストックホルム王立アカデミ
ー、オスロのノルウェー・アカデミー、ロンドンのギルドホール・スクール、メキシコ国
立音楽院、サンクト・ペテルブルクのリムスキー・コルサコフ音楽院、その他ロシア、イ
タリアとスペインの多くの音楽院でマスター・クラスを受け持っている。
彼は芸術界以外から優れた思想家や専門家を招聘し、米国内外のオーケストラや世界のク
ラシック音楽が直面する様々な課題に立ち向かい解決することを目的とした国際的にも評
価の高い団体、Future Symphony Instituteの創設者および代表でもある(この団体について
はwww.futuresymphony.orgを参照のこと。クラシック音楽についての彼らの未来のビジョ
ンについて、より詳しく知ることができる)。彼はまた哲学文学アカデミー(The Academy
of Philosophy and Letters.)の評議員も務めている。

彼は若い頃、修道院で過ごして以来、今日まで瞑想のためのヨガの呼吸法であるプラーナ
ーヤーマの修練を行っており、そうした修練は彼のトランペット奏法にとって重要な位置
を占めている。こうした呼吸法に関する知識は彼の師匠であるチャールズ・シュリーター
とアドルフ・ハーセスから伝授された呼吸法と融合され、より理想的な形へと昇華された

ヤマハ・アーティスト。